千葉県環境保全対策基金

平成29年度県民講座　施設見学会

一般県民の方を対象に、廃棄物に関する知識と正しい理解を広く啓発することを目的に県民講座（施設見学会）を開催しました。

開催日程：	平成２９年１０月１２日（木）９：００～１６：００
視察先：	(1)株式会社東亜オイル興業所廃油の再資源化施設 (2)石井食品株式会社　八千代工場食品添加物を使用しない大手食品メーカー
参加者：	28名

株式会社東亜オイル興業所

八千代市上高野工業団地に立地する「株式会社東亜オイル興業所」を訪れました。リサイクルが困難とされていた油性廃棄物を再生重油、再生固形燃料（BWF）、コンクリート離型剤等として生まれ変わらせる廃油の再資源化施設です。

施設概要説明

見学のためにバスを降りると、すぐに従業員の方が安全を確保するために丁寧に誘導して下さいました。どの従業員の方も仕事中にもかかわらず、また夏日で暑さ厳しい中でしたが、笑顔で迎えてくださいました。

　最初に場内の会議室にて、富田工場長からごあいさつをいただき、その後、高田課長よりＤＶＤを見ながら説明を受けました。対象者が一般県民ということで、廃棄物とは何か、産業廃棄物と一般廃棄物の区分、またその中に特別管理廃棄物という取扱いに厳重な注意を払うべき性質のものがあるという本当に初歩的なことから教えていただきました。

　その後、２班に分かれ、セメント固化処理施設、油水分離施設、焼却施設等を見学しました。第一工場責任者の近江氏と、第二工場責任者の斉藤氏がそれぞれ徒歩で案内してくださいました。オイルを扱っている廃棄物工場なのに、大変清潔で整頓されていたことに驚きました。処理施設の専門的な概要を、廃棄物初心者にも理解しやすい説明をいただき、さらに帰り際にも「質問があったらいつでもどうぞ。」と声をかけてくださいました。

　産業廃棄物処分の大切さを理解いただくよう、積極的に見学者を受け入れ、地域融和を目指す同社の取組みに大変良い印象を受けました。

参加者のアンケート（抜粋）

・	廃棄処理に関心がありましたので、非常に参考になりました。産廃で集められた廃棄物はほとんど再利用されるのに感心し、オイル処理で発生する熱を自社電気に利用する段階で電力規模に、会社に不利な規制があること等、再利用エネルギーの利用に関し規制緩和が必要と感じました。今回の機会を作っていただいたことに感謝いたします。
・	産業廃棄物のリサイクル処理による再資源化で社会に貢献している会社であることを知った。
・	私の廃油処理工場へのイメージが変わりました。技術開発、省エネ、環境への配慮への取り組みに感心しました。
・	油脂類の廃棄物に関心があったので参考になりました。リサイクルして重油として再販したり、発電したり、誠におどろきました。
・	産業廃棄物についてなど考えたことがなかったので、今回はとても新鮮な体験でした。工場内を、説明を聞きながら見学させていただき、最後までムダなく処理して自然に戻すとはリサイクルの理想で、すばらしい事だと思いました。
・	完全リサイクルで捨てるものがまったくないのに驚きました。
・	日頃使用して廃棄しているものに無関心すぎたと反省すると共に、いろいろなものが有効に処理され地球にやさしいすばらしい㈱東亜オイル興業所様の、研究を重ねたお仕事を知ることが出来て大変良かったです。
・	廃棄物の分類の多さにおどろきました。最後の最後まで活用はすごいですね（廃油）。
・	非常に丁寧な説明で、初歩から専門的なことまでよく理解できた。普段なかなか見学できない工場だと思うので、とてもいい機会になった。
・	産業廃棄物がどう処理されているかわかった。工場内がクリーンな環境であったのは驚き。エネルギーの再利用、CO2や窒素の量の管理等、環境に配慮した工場であった。
・	暑い中、社員の方には御世話になりました。廃棄物がリサイクルにより無駄なく他商品になる事を確認出来ました。
・	廃油など以前には廃棄されていた原料を有効に再利用し、全社を挙げて地道に努力し、社会に貢献する工場を見学し、感動しました。
・	工場内での廃棄物の循環、とても良いですね。どんどんこの様な企業が増える事を望んでいます。
・	廃油が建設に、オガクズと油でセメントにと廃油が生まれ変わって電気にも利用されていたこと、また、空気を汚さないように工夫されていることにびっくりしました。
・	会社を挙げてのリサイクルへの取り組みが良く解り、大変参考になりました。説明も丁寧で良かったと思います。
・	丁寧で解りやすい説明で、廃油リサイクルを学べました。リサイクルはお金がかかるからダメではなく、資源をグルグル廻すという意識を最初から持ち、努力をしている姿勢に感心しました。

石井食品株式会社　八千代工場

ＤＶＤを見ながら会社概要説明を受けました。その後、無添加食品ミートボールやハンバーグができる行程を見学し、最後に出来たてミートボールの試食をしました。

参加者のアンケート（抜粋）

・	ビール工場などは見学したことはありますが、今回、家庭で毎日口にする食品を製造する工場は初めてで、利用者の健康安全のため、衛生に力を注いでいることが、工場各所で感じられました。今後大いに利用したいと思います。ありがとうございました。
・	子供の弁当の中に必ず入れた食材で懐かしくなりました。すべて清潔で、人の手がじかにふれていないのでおどろきです。
・	原材料や衛生管理のことまで、消費者として安心できる行程を丁寧に見せてもらった。　ここの製品なら安心して食べられる。
・	ハンバーグ、ミートボールが清潔な環境の中で、流れ作業で製造されていた。初めての体験。百種類以上の食品が作られているとは、びっくり。試食のミートボールは美味しかった。食物アレルギーの孫（４才）がいるので、石井食品の食品を勧めてみる。

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